大学院進学のおすすめ
大学院って何ですか?
大学院の課程
学部の4年間を卒業した後,2年間の課程を大学院博士前期課程(俗にマスターコース)
といい,そのあとの3年間を大学院博士後期課程(俗にドクターコース)といいます.
つまり,5年間を 前期2年間と後期3年間に分けているということです.前期課程では,2年間の間に大学院用の講義や演習を
通じた勉強,並びに,研究を進め,修士論文を書きます.研究成果を上げたら,学会発表や論文投稿も行ってもらいます.
大学院生産工学研究科では修士(工学)の学位が得られます.
後期課程では,3年間の間に主に研究を進め,博士論文を書いてもらいます.研究成果を必ず上げ,国内外の学会発表や
論文投稿も行う必要があります.大学院生産工学研究科では博士(工学)の学位が得られます.
前期と後期の違いって何ですか?
期間の長さと,講義の有無以外に違いはありません.つまり,どちらの課程も研究がメインとなります.ただし,研究時間に
集中できる期間の長さが違うとともに,研究の質に違いが有ります.それは,「研究」とは何なのかを知らないと,その違いを
理解することが出来ません.
「研究」とは,「解決すべき問題は何か?」と「(問題を)どの様に解決するのか?」という,
2項目を考える必要があります.前者の能力を「問題発見能力」といい,後者を「問題解決能力」と呼びます.博士前期課程では
問題解決能力の養成に,博士後期課程では,問題発見能力と問題解決能力の両方を身に着けてもらう事が主眼になります.もちろん,
博士前期課程の内に,問題発見能力が備えられれば文句ありませんね.
学部生でも「卒業研究」をやりますが,大学院における「研究」との違いは?
学部生の「卒業研究」は,「問題発見能力」も「問題解決能力」も身に着けてほしいのですが,多くは,お膳立てされた研究テーマを一通り 実行してみて,研究のマナーや方法論を経験する機会でしかありません.研究の質と量も異なります.ただし,やる気のある人は, 「これって修士論文では?」と,思わせるぐらいの研究成果を上げてくれる卒研生もそれなりに居りますよ.全員,そのつもりでやって欲しいですし,進学希望者はこれぐらい頑張ってほしいですね.
大学院に進学するメリットは何ですか?
(1)「問題発見・解決能力」が格段に養成される.
全ての仕事の足腰の鍛錬になります.
(2)学問分野の知識が見につく.人に流ちょうに説明することができる.
プレゼンテーション能力の養成.
(3)粘り強く考え続ける力や思考力が養成される.
(4)英語力が向上します.
情報分野の最新(学術的・技術的)ニュースは,英語です!
(5)知らないことでも,自分で調べて勉強する能力が養成される.
自学出来る力が養成されます!
研究室内での勉強会
目黒研の勉強会のテキスト例
一緒に,勉強,研究しませんか?